渡辺 泰輔(わたなべ たいすけ) 投手 右投右打
1942年7月13日生まれ 福岡県出身
【アマ】 慶應義塾高校(神奈川県)
慶應義塾大学
【プロ】 南海ホークス(65~72)
東京六大学野球史上初の完全試合達成者(1964年春)。球威のあるストレートと、覚えたてだったというパームを武器にわずか82球で立教大学打線を封じ込めた。翌65年に南海ホークスに入団、その契約金が当時最高の5000万だったということからも即戦力の働きが期待されたことがわかる。そんな渡辺投手のキャリアハイは翌66年。当初は短いイニングを投げることが多かったが、後半からは調子を上げ完投・完封を連発。防御率2.12(リーグ3位)・16勝(7敗)の成績を残し南海ホークスのリーグ優勝に貢献した。
今年(2023年)夏の甲子園では渡辺投手の母校、慶應義塾高校が実に107年ぶりという優勝を決めた。つい数日前の記事で渡辺さんは「(野球部の活動に関して)型にはまらないで、のびのびやっている。個性を生かす考え方を大切にしている。そういう部分は昔と変わらない」と現在の慶應義塾高・野球部のスタンスを評している。「エンジョイ・ベースボール」を掲げる同校の精神が高校野球の未来を変えていく、そういった風が優勝をもって強まりを感じさせる。
1966年(昭和41年)度成績
42登板(34先発) 防御率2.12 16勝7敗 148奪三振(233回2/3) WHIP1.00
能力
球速 ノビ 緩急○
大学時代から球威には定評。
パームやチェンジアップと組み合わせたことが好成績の一因か。
スタミナ
完投は多いが最多でも130球弱だったという。制球が良いことの裏返し
低め○
武器とするパームを操りながらの四球の少なさ
パワナンバー 12000 31888 20440